壱. 侍米の特徴、生産方法

代表理事 松田史和
代表理事 松田史和

地域の自然を守りながら、喜びの感じられる農業を。

水稲栽培は一年のうち7ヶ月間を要します。当然のことながら、その間、数々のアクシデントが起こります。気候災害や生育不良などを先輩方と乗り越え、ようやく出荷できたときはホッとします。消費者のみなさまからの「おいしい」の声が、生産者としての私の誇りと感動を育ててくださっているのだと思います。そうした喜びをバネに、地域の豊かな自然を保全しながらの農業をめざします。

理事 松本健一
理事 松本健一

高齢化と後継者不足を「なんとかしんばぁ」と立ち上がって。

私の子ども時代、春と秋の農繁期になると、田んぼへ駆り出されたものでした。当時はみんな手作業で、子どもながらに〝辛くて大変な農業〟が骨身に沁みましたっけ。高齢化・後継者不足は日本の農業の大きな問題です。私たちは地区の担い手を育てようと、平成19年に15名で農事組合法人を設立。現在は40ha以上の耕地面積で、若者と高齢者が一緒に、安全でおいしい米づくりを頑張っています。

理事 渡辺孝吉
理事 渡辺孝吉

水は日本一の清流荒川、技は長年の経験と勘どころ。

私たちの地域をうるおす荒川は、鮭や鮎などがのぼる清流で、国土交通省の一級河川水質調査では3年連続で日本一になったことがあるほどです。この素晴らしい水の恵みと、村上市(旧荒川町)ならではの自然や気候風土に合った栽培方法。そして、すこしばかり口はばったいのですが、私たちの長年の経験と勘どころ。持てる資源をいかして、品質のよいおいしい米づくりに努めています。

理事 稲垣恒郎
理事 稲垣恒郎

若者と一緒にやる農業は、活気があっていいものだ。

ただ、農業が好きで、農業に従事してきました。これまでの人生で、私自身が誇れるようなことはとくべつ思い浮かびませんが、将来に向けてすこしでも組合のために役に立ちたいと思っています。農事組合の設立に際しては、いろいろな意味で充実を感じることができました。組合の一員としてやりがいを持って農業を続けられ、みんなと一緒に仕事をやれて幸せです。まだまだ現役、頑張ります。

理事 金子和広
理事 金子和広

自分たちのブランドを、多くの方に知ってほしい。

私の夢は、「せせらぎ=安全・安心・おいしい」というイメージを、消費者のみなさまに広く持っていただくことです。ブランドの確立のために、安全・安心への追求、おいしさへの探求に、日々、努めていきたい。これに尽きます。経験と知識が豊富な諸先輩方には、まだ、かないませんが、若いからできることを一生懸命やってみたい。昔からの知恵と技術を大切に、新しいことにもチャレンジを!

松本廣吉
松本廣吉

ひたすら丁寧な米づくりを続けて50年が経った。

稲を育てて50年。幾つになっても満足のいく作など、なかなかできません。それでも手をかければかけただけ農作物は応えてくれます。苦労なことも多いけれども、秋の収穫の大きな喜びと充実感の前には、約一年の苦労が吹き飛んでしまいます。心がけていることは、丁寧な仕事。これといって誇れるものなどない私ですが、誠実な気持ちをもって、コツコツ丁寧な仕事をするよう心がけています。

松田惣一郎
松田惣一郎

これからも、集落の農地は自分たちで守るのだ。

農事組合法人のみんなが、心をひとつにして作業に向かっている姿は、なんとも言えません。先人から連綿と繋いできた、素晴らしい日本の文化を感じるひとときです。私たちの目標は、農業経営者全員が協力、努力をして助け合い、消費者ニーズに応えられる、安全・安心な食物を提供することです。これからも、集落の農地を守り、農業経営を実践していってくれる後継者を育てていきたいです。

一ノ瀬東一郎
一ノ瀬東一郎

四季折々の美しい田園風景を、守り続けたい。

朝に夕に眺める田園風景は、ほんとうに美しく、心が洗われます。田植え後の稲苗は夏へ向かってすくすく育ち、あっという間に田んぼは一面、緑の絨毯を敷いたようになり、のびやかな生命力の勢いには圧倒されるばかりです。秋の刈り入れ前には、黄金の稲穂が波打ち、それはそれは見事です。健康で農業に従事できることに感謝しながら、集落の農地が荒れないように守っていきたいと思います。

松田夫美雄
松田夫美雄

時代の変化に合わせた、希望の持てる農業を。

私たちは昔から、荒川水系のきれいな水を守り続けながら、稲作をやってきました。薬師山を背にした黄金色の穂波の風景は、農家にとってなんとも言えない喜びでした。時代は変わりましたが、今まで自分がやってきた方法で、ひとつだけよいことがあるとすれば、毎日、農事データを記録して研究開発に意欲を持っていたことでした。やる気や努力で拓かれる、希望を持てる農業を願っています。

一ノ瀬猛
一ノ瀬猛

豊かな農業は、また、豊かな心を醸成してくれる。

農業に携わって60年以上になりますが、小学生の頃から長いこと、私は白米を腹いっぱい食べたことがありませんでした。それが今や、地球変動、地球温暖化、エコや生態系の問題が農業の大きな課題となっているのですから、時代の変遷を感じずにはいられません。しかし農業には普遍性があります。若手には、太陽の恵みと土の匂いを忘れない、心豊かな農業者であってほしいと思います。

金子弘一郎
金子弘一郎
稲垣ヒサ
稲垣ヒサ
松本千代
松本千代
一ノ瀬幸子
一ノ瀬幸子
松本厚子
松本厚子
渡邊イミ子
渡邊イミ子